Oberlin life 〜アメリカ大学留学記〜

アメリカ、オハイオ州にあるオーバリン大学の1年生です。人口8000人の小さな街での大学生活について綴っています。

「好き」と言えるのは、「嫌い」と向き合ったから

あけましておめでとうございます!年が明けてだいぶ経ってしまいましたが、1月4日の仕事始め以来バタバタしていて、やっと生活リズムが落ち着いてきました。

2020年の振り返り記事も書いているのですが、それよりどうしても書きたいことがあってパソコンに向かっています。

 

オーバリンはコロナの影響で春学期の開始が1ヶ月遅れることになりました。なので、私はお仕事をしたり、プロジェクトをしたりしながら日々を送っています。いま特に忙しいのがアドミッションのお仕事で、出願締め切りを数日後に控え、日々多くの受験生の面接にあたっています。

 

面接ではいつも最後に受験生からの質問に答える時間を設けているのですが、そこではよく大学の好きなところや好きじゃないところ、私の経験を聞かれます。今日もそんな風に話を進めていたのですが、私の答えを聞いた高校生に、

「オーバリンのことが本当に大好きなんですね」

と言われました。これに少し、私自身びっくりしました。もうこの時期なので、この高校生はうちの大学や、他大学の説明会、面接等を色々と経験してきています。ということは、現役学生の体験談を聞くのも初めてではないはずです。そして、そういう場で話す人たちというのは誰もがキラキラとした経験談を話します。それに慣れているだろう高校生に、私の大好きが伝わったということに驚きました。

 

それと同時に、自分のオーバリンへの「好き」という気持ちに改めて向き合い、色々と考えさせられました。

そもそもの前提として、私はオーバリンが大好きです。じゃなければこうしてブログでオーバリンについて発信したり、アドミッションで働いて受験生を増やす活動をしたりはしていないと思います。

でも、その「好き」と同じくらい、「つらい」「嫌だ」と思うこともたくさん経験してきました。それでも、「好き」を発信し続けられるのは何故なんだろうと考えたときに、ある意味そうした「嫌い」「つらい」というものを経験し、向き合ってきたからなのではないかと感じました。

 

実は約1年前、私はオーバリンを3年で卒業しようと考えていました。もしその計画を遂行していれば、今年の春には卒業予定でした。

その理由としては、もう大学でできることはし尽くした、日々忙しいのにマンネリ化している、親しい友達がみんな卒業してしまった、と言った小さいこともあれば、大学の学生の思考・考え方に同意できないということや、大学やこの国で日々目にする差別・マイクロアグレッション、と言った大きいこともありました。

 

とはいえ1年早く卒業するというのは大きな決断です。考え始めてしばらくして、大学で1番信頼している、なんでも話せる教授に相談しに行きました。この教授との関係については、それだけで本一冊書けてしまいそうなくらいお世話になっているのでここでは省きますが、教授は私の意見を尊重しながら、もう少し考えてみたら?と新たな考え方や質問を投げてくれました。

それと同時に、この人に相談してみたら、と大学のディーンを紹介してくれました、ディーン(Dean of arts and sciences)は、教授より上の立場で大学の運営やカリキュラムに関わるポジションの方々なのですが、そのうちの1人を紹介してもらい、お話ししました。

 

その会話の細かいことは書きません。でも、そこでまた、一歩、考えるきっかけをもらいました。大学のディーン、いわゆる運営側に立つ人と接したのは初めてだったのですが、その立場にいる理由がよくわかる頭の良さというか、聞いてくださった質問一つ一つにハッとさせられました。

最終的に、卒業時期に関しては、どちらを選択しても良い選択だと思うって言ってもらい、また色々と悩んで、4年間いようと決意したのですが、このミーティングで言われたことで、いまだに忘れられないことがあります。

 

「もし1年長くオーバリンで過ごすことにしたら、その決断をしたことを、オーバリンは決して後悔させない」

そう言われました。でも、これを額面通りに受け取ったから4年間いようと決意したわけではありません。もしそうしたら、うまくいかないことがあったときに、自分で責任を取らなくなると思います。人の言ったことで決断を下すことの危険性は理解してるつもりです。

 

しかし、この言葉が私の中に残り続けているのには2つ理由があります。

1つ目は、大学の運営、アドミニストレーションの立場に立つ人が、大学にそこまでの自信を持っていることが嬉しかったこと。そりゃそうでしょ、学生に対してネガティブなこと言うわけがない、と思う人もいるかもしれません。でも、この会話で感じたのは、このディーンは私に対個人として接してくれていたこと、そして自分が持っているポジションからではなく、個人の経験からお話ししてくれていたことでした。だから、この言葉が出てきたのは純粋に嬉しかったです。

そして2つ目が、4年目をここで過ごすと決めるからには、後悔しませんでしたと胸を張って言えるように、オーバリンにある機会を残さず掴み取って充実した時間を過ごしてやると改めて決意できたことです。このディーンの言葉の裏には、おそらく、機会はある、だからそれを掴むかは自分次第、と言う部分が隠れていると思います。だから、それをきちんと自分のものにしよう、そう思わせてくれました。

 

そんな会話も経て、大学3年目をいま過ごしています。コロナ禍でつらいことは多いけど、3年生になってからした経験の多さには、自分でも驚くくらいです。2年目の半ばでもうやり尽くしたと言っていた自分が恥ずかしいくらい、探せばまだまだ機会は転がっていて。そしてつらく苦しくなったときには、手を差し伸べてくれる人たちにもたくさん出会いました。

 

まだ大学生活も半分ちょっと終わったところですが、こうやって「嫌い」「つらい」と向き合ったからこそ出会えた「好き」は、だからこそ、高校生にも伝わるものになってきたのかなと思います。

 

まだあと1年半ある大学生活。これからもきっと出てくる「嫌い」と向き合って「好き」を増やしていきたいです。

秋学期、どうだった?オーバリンの場合。

こんにちは!

 

なんとブログを5ヶ月近く放置していたようです。たまに周りから更新してないねなんて言われるので頭の片隅にはあったものの、書く余裕が全くなく…昨日、秋学期のファイナルを全て提出し終え、やっと戻ってきました!来学期はたまにでもブログ書く余裕を持てるくらいの生活をしたいです。

 

さて、今学期について書きたいことはたくさんあるのですが、まずはコロナ禍の、私の大学の対応について書こうと思います。結構この対応って大学によって違っていて、各大学のスタンスが反映されたものだったなと感じているので、オーバリンはこんな感じだったよっていうのを知ってもらえたらなと思います!

 

さて、オーバリンの秋学期のスタンスが発表されたのは、他大学と比べてかなり早い6月中旬でした。その早さにも驚きましたが、内容もとても大胆でびっくりでした。

要約すると、

  1. 普段2学期制のところを、今年度は3学期制に
  2. 学年ごとに、3学期中授業を受ける2学期が決まっていて、その2学期は基本的にキャンパスにくる
  3. 各学期キャンパスにいる学生を減らすことで、全員が1人部屋に住めるようにする
  4. 授業はハイブリッドで、対面のみ、オンラインのみ、ミックス(レクチャーはオンラインだがラボは対面等)の3種類
  5. 学期初めにキャンパスにくると同時に学生・教員・スタッフ全員がPCR検査を受ける
  6. 学期中は毎週キャンパスの25%がPCR検査を受ける(各学生は1ヶ月に1回ほど検査)
  7. 学期中にキャンパスを離れることは原則禁止
  8. 毎朝、体温・体調を申告し、その内容次第でキャンパスの通行証が発行される

ざっとあげるとこんなところでしょうか。

特に、1〜3は、他大学とは大きく違う、大胆なやり方だったかなと思います。PCR検査の実施やオンラインと対面の授業のミックスは他でもありましたが、学期数をそもそも変えてしまうってなかなか大胆ですよね。

留学生は学生ビザの関係で全員秋学期と春学期に授業を受けなければいけなかったため、私自身の大学生活は大きくは変わらなかったのですが、私の学年(3年生)は春と夏の授業を受けることになり、普段とは違う年度になりました。私にとっても、秋学期は友達が全然いなかったり、授業も受けられるのが減ってしまったりしたのは大変でした。

春学期は友達が多く戻ってくるのでそれがすごく楽しみです!

 

そして、8の通行証ですが、携帯に入っているお財布アプリにキャンパスの通行証をダウンロードし、毎朝体調を申告するアンケートに答えると、結果によって通行証の色が変わるという仕組みでした。すごくよく考えられているなと思いました!ただ、ちょっと頭痛とかでも外出しないでくださいって言われちゃうので、もちろんコミュニティーのみんなを守るために大事なことだけど、明らかに寝不足の頭痛とかわかってる時は外出できなくなって不便でした…

 

という感じで、大学側も随分と感染症対策は徹底してくれていたおかげで、キャンパス内の感染者数はかなり抑えられていたように思います。

キャンパス内の建物も、共用の勉強スペースは全て閉鎖(図書館も、中に滞在はできず、オンラインで予約した本を受け取るのみ)、どの建物も歩いていい方向・入り口・出口等が決まっていて、人との接触が最低限に抑えられるような工夫があちらこちらでされていました。教室もソーシャルディスタンスを保てるように多くの椅子は使えないようにテープが貼られ、各教室や廊下には消毒液や消毒用ワイプが設置されていました。

 

人との距離は遠くて寂しさはあったものの、1学期間、コロナにかかることなく勉強や課外活動に打ち込めたのは大学のおかげだなと思います。

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暖かい時期には多くの授業が屋外で行われ、そのためのテントも設置されました。

とはいえコロナの感染者数はどんどん増加していて、今オハイオは夜間外出禁止令が出ています。オハイオ州知事は今のまま感染者数が減らなければ1月に大学生がキャンパスに戻ることを許可できないと発表し、それに伴ってオーバリンは早くも春学期の開始を1ヶ月遅らせると発表しました。また大胆な動きですが、州が何か発表してからでは遅いという判断だったのでしょう。

それによって冬に帰るという選択肢もありましたが、私はオーバリンに留まることを決め、今もオーバリンにいます。やることは色々とありますが、少し余裕はできるはずなので、今学期の振り返りや、その他書きたいことが色々あり、ブログ、また書きたいと思います!

 

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2020年、コロナ禍の私の夏。1

6月の読書記録でも予告した通り、この夏、私は何をやっているのかについて書きたいと思います。最近ますます日本語を使う機会が減ったせいもあってなかなか言葉が出てこず苦労していますが、そこは暖かい目で見て頂ければと思います。

 

さて、夏休みに入ったのが5月中旬でした。もう2ヶ月前ですね…

期末試験が終わり、まず最初に直面した問題が、どこに住むかでした。大学の寮は夏も住めるものの高くて、キャンパス外でお家探しをしたものの、それも上手くいかず…結局は夏に仕事を頑張ることにして、寮に入りました。

 

5月下旬は仕事も始まっていなくてすごくのんびりとした日々を送っていました。そのあと忙しくなることはわかっていたので、2週間の夏休みを存分に満喫しようと考えていたのはよく覚えています!

 

そして、6月から始まった諸々の仕事や課外活動。学内と学外に分けて書きたいと思います!今日は学内編です!

 

 

学生ビザという立場でアメリカにいる私は、特別な許可をもらわない限り、学外で働くことができません。それは学期中でも休みでも同じです。

 

なので、お金を稼ぐ仕事をは全て学内でしています。えっコロナの中?と思った方…学内というか、大学からお金をもらっている仕事なので、実際にはほとんどがリモートです。いくつかやっているのでそれらについてさらっと書いていきます!

 

1. リサーチアシスタント

この夏のメインの仕事です。大学の東アジア学の教授のリサーチアシスタントを頼まれて、やっています。週に約30時間と長めで、毎週2回、教授との打ち合わせもあります。

 

内容はどれくらい書いていいのかわからないんですけど、ベトナム戦争や当時の反戦運動について、日本の新聞ではどのように報道されていたかを見ています。

 

私は日本語が読めるかつベトナムと日本に住んでいたことがあってそれぞれの地理とか文化とかわかってるので、かなりぴったりな仕事だったなと思っています。最初は歴史専攻じゃないしって躊躇ってたのですが、楽しいし自分の経験を生かせるしで良いです。

 

ただ、ひたすら資料読んだらまとめたりなので疲れます。特に目が。

 

2. アドミッション

学期中も常に働いてるアドミッションオフィスですが、この夏はサマーインターンとして仕事をしています。本来はサマーインターンはフルタイムなんですけど、このコロナ禍だからか特例でパートタイムで仕事させてもらっています。お陰で他の仕事との両立ができて助かっています。

 

アドミッションでは、主に説明会とキャンパスツアーを行っています。

 

説明会はzoomで、オフィスのスタッフと組んで2人で行い、私は自分の経験共有とか、学生の視点を話す感じです。

 

そしてキャンパスツアーはびっくりなことに6月下旬から、訪問者を受け入れてやっています。とはいえマスク着用、建物の中に入るのは厳禁。めちゃくちゃつらいです。

オハイオも最近では30度超える中、1時間マスクして屋外を声張り上げて喋りながら後ろ歩きするという…体力勝負な仕事です。でも、来年度以降の受験生を確保するという意味でも出来るだけ早くキャンパスツアーを再開したかった大学の意向もよくわかります。

とにかく今は熱中症対策につとめながらやっています…でも、キャンパスに来る高校生家族もみんなすごく優しくて、こんな中だからか前よりも感謝されることが多いので心が温まります。

 

3. 新入生オリエンテーション

オーバリンでは、入学時に15人ほどのPAL groupというグループに分けられ、その人たちとオリエンテーションを行い、秋学期中も何度か集まります。各グループには、PAL (Peer Advising Leader)と呼ばれる上級生がつき、色々なセッションを行うのですが、その一人に選ばれました!!

 

去年も受けたのですが、補欠に。今年は何人もの上級生から推薦してもらったお陰か合格で、すごく嬉しかったです。

 

そしてこのコロナ禍、今までより仕事が多く、例年より早く活動を開始しています。普段なら8月の最終週にオリエンテーションが行われるのですが、今年の夏は8月に1ヶ月かけてオンラインでオリエンテーションを行います。

 

そのため、私たちの研修は6月から行われています。その分、お給料がでるのは非常に嬉しいのですが、考えることはいっぱいで研修がある度に終わった後は放心状態。笑。

今のアメリカはコロナやBLMや、様々なことが起きていて、そんなセンシティブなトピックについてどう新入生と話すか、とか、このコロナ禍でメンタルヘルスとどう向き合うかとか、大事だけど重いトピックの連続です。

 

しかもこの研修、PAL全員でやるので約40人もいて、その中でいきなり指名されて発表させられたりするので気が抜けません…なんとか頑張っています。

 

これと関連して、この夏、私の大学では新入生向けに特別授業がいくつかオンラインで開講されています。コロナの影響でキャンパスに見学に来れなかったり、不安を抱える新入生が多いことを見越してのことなのですが、そんなクラスのうちの一つのグループディスカッションのファシリをしています。

 

私が担当しているのはcinema studies、映画学のクラスです。またまた専攻分野とはかけ離れていますが、この授業、すごく面白くて私が楽しんじゃっています。グループディスカッションも、1年生の色んな意見が聞けて楽しいです。

 

思っていたより長くなってしまったので、学外編はまた別で書きたいと思います!書きたいトピックがたくさんあるのに、忙しくてなかなか書けません…

 

文字ばかりになってしまったので、最近のキャンパスと周辺の写真を貼っておきます。夏のオーバリンは人も少なく、空気も綺麗で環境としては最高です。私は特に夕日が大好きで、最近は日没がかなり遅いのもあって21時ごろに夕焼けを見に散歩しています!

 

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6月の読書記録

こんにちは!1ヶ月以上更新していなかったと言う事実に衝撃を受けています、、

6月は夏休みのはずが、学期中以上に忙しいんじゃないかって言うくらいバタバタな日々でした。ずっと部屋でパソコンと向き合っていたら終わった印象です。

 

ちなみに私は今もオーバリンにいます!夏にやっていることやその他もろもろ書きたいことはありますが、まずは毎月恒例の読書記録を書きたいと思います!と言っても、それだけ忙しかったのでほとんど読めず。びっくりするくらい少ないです。

期末試験のあった5月の方がたくさん読んでいるとは、、

 

1冊目!

仕事。 (文春文庫)

仕事。 (文春文庫)

  • 作者:川村 元気
  • 発売日: 2018/09/04
  • メディア: Kindle版
 

映画監督、プロデューサー、小説家、と多くの顔を持つ川村元気さんが、様々な世界で巨匠と呼ばれる人たちと仕事について対談したものをまとめた本です。私が尊敬する糸井重里さんや、大好きなジブリ映画の宮崎駿さんなど、豪華な顔ぶれです。

この中には私が知らない人もいたのですが、みなさんそれぞれに仕事にかける思いだったり、個性もバラバラで読んでいて楽しかったです。また、参考になることもたくさん書かれていて、読んでよかったなと思いました。

 

最近、就職や進路について真剣に考えるようになり、結構行き詰まったりもしていたのですが、この本を読んでいるとなるようになるのかなと思えました。みなさん、いわゆる就職とは違う道を歩んでいるからこそ、刺激的でした!

 

2冊目!

わたし、定時で帰ります。―ハイパー―

わたし、定時で帰ります。―ハイパー―

  • 作者:朱野帰子
  • 発売日: 2019/04/12
  • メディア: Kindle版
 

1月にこのシリーズの1作目を読んだのですが、続きです。1作目に続き、日本の労働環境や、仕事人間であることが美徳であるとされる文化について考えさせられます。

私自身は割と仕事好きと言うか、周りには社畜と言われることもあるタイプですが、良し悪しですよね。

 

1月の読書記録でも書いたのですが、この本はドラマの方を大学の台湾人の友達に勧められ、ひとまず本を読んだのですが、見つけられたらドラマも見てみたいかも、、私はかなりの活字中毒かつ映像はあまり好きではないのですが、この夏、ある仕事がきっかけで映像や映画にも興味を持つようになってきました(また詳しくは今度書きます!!)。だから見てみたいなあ。

 

以上です!少ないですよね、、、本が手に入らない環境であると言うのもありますが、一番は時間と心に余裕がなさすぎました。時間的にきつくても、私は読むのが早いので読書しようと思えばできたのかもしれませんが、忙しすぎて心の余裕もゼロな月でした。7月は仕事量は変わらないはずなのに随分とのんびりしているので、結構読めそうです!

またこれもブログに書きますが、いわた書店の一万円選書と言うものに当たり、カルテを元に一万円分の本を選んでいただくと言う機会もあったりして、今は周りに本が充実している状況で幸せです。

 

では!次こそは、近いうちにまた書きます。

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5月の読書記録 - 2

では、前回の続きを書いていきます。

 

5月の読書記録、前半はこちらから↓

ryooberlin.hatenablog.com

 

9冊目!

幹事のアッコちゃん (双葉文庫)

幹事のアッコちゃん (双葉文庫)

  • 作者:柚木 麻子
  • 発売日: 2019/09/12
  • メディア: 文庫
 

アッコちゃんシリーズ最終巻!どれも面白くてあっという間に読み終えてしまいました。最後はかなりぶっ飛んだ設定でびっくりしましたが、それでもあり得なくはないと思わせてくるあたり、アッコちゃんのキャラだなと思います。

にしてもこの本の登場人物たち、実在しないのは分かっていても羨ましすぎる。。。

 

10冊目!

スープ屋しずくの謎解き朝ごはん (宝島社文庫)

スープ屋しずくの謎解き朝ごはん (宝島社文庫)

  • 作者:友井羊
  • 発売日: 2019/12/05
  • メディア: Kindle版
 

小川糸さんや柚木麻子さんの本のおかげで食べ物がテーマの本にハマった今月、そんな話をお母さんにしたところ、勧められたのがこの本でした。推理小説は苦手な私ですが、この本はとっつきやすくてあっという間に読んでしまいました。

 

すごく優しく穏やかな素敵なお話です。続編があるからか、登場人物は割と謎に包まれたまま終わった部分も多く、少しモヤモヤしています。でも続きを読むほどではないかなとも思っています。

 

11冊目!

あまからカルテット (文春文庫)

あまからカルテット (文春文庫)

  • 作者:柚木 麻子
  • 発売日: 2013/11/08
  • メディア: 文庫
 

また出ました柚木麻子さん!私は誰か作家さんにハマるととことん読んでいくタイプです。そのせいで宮下奈都さんに関しては著書全て読破、江國香織さんも読破目指してますが、江國さんの方が著書が多く、Kindleにないので新たな作家さんに手を出したわけです。

 

でこの「あまからカルテット」、私の中では大ヒットでした!!友達4人組が互いの悩みを様々な手で解決していく、シンプルでいて奥の深いお話です。

個人的に学生の頃から続く友達関係には一切共感できなかったものの、素敵な友情も、食べ物を使って問題解決していく姿も読んでいて心が温まりました。おすすめです!!

 

12冊目!

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

聞いたことはあったこの本、読んでみました!正直、登場人物に共感することはできなかったし、自分と全くシチュエーションが違うのに、それでいてひきこまれ、わかる!と思う場面もあり、驚きました。

 

この本、すごいです。現実世界にこんな人は居ないだろうけど、それでいて私たちの住む社会の様々な問題を映し出している気がします。考えさせられる本でした。

 

13冊目!

そして、バトンは渡された (文春e-book)

そして、バトンは渡された (文春e-book)

 

母が2人、父が3人いる女の子のお話。と聞くと複雑そうですが、みんなからの愛を感じ、幸せに生きる少女が主人公の、心が温まるお話です。

 

幸福っていろいろな形があるんだなということを考えさせてくれます。瀬尾まいこさんの本は、前にも読みましたが、ねじれのある家族とその中に見出す幸せみたいなものが描かれているのが素敵だなと思います。

 

14冊目!

つるかめ助産院 (集英社文庫)

つるかめ助産院 (集英社文庫)

  • 作者:小川 糸
  • 発売日: 2012/06/26
  • メディア: 文庫
 

こちらも小川糸さんのお話です。この本は、すごく心温まるお話でした。現代人に必要なものが詰まってるような、そんな本で、自分の生活を見つめ直したくなりました。

 

小川糸さんのお話ってどれも人間の生活の基本や本質に立ち返ったものが多く、つい日々の仕事や様々なことに追われて忘れがちなことに気づかされる気がします。

 

15冊目!

これは江國香織さんの本をKindleで探していたときに見つけて、いま友達が読んでいるというので私も読んでみました。

7人の作家さんがそれぞれにいじめをテーマに描いた短編小説が収録されているのですが、考えさせられるお話がいっぱいです。

 

私が特に好きだったのは辻村深月さんの早穂とゆかり、それから中島さなえさんのメントールでした。どちらもいじめの定義や、誰が悪いのかという質問を問いただしてくれるお話でした。

 

16冊目!

あつあつを召し上がれ

あつあつを召し上がれ

  • 作者:小川糸
  • 発売日: 2012/11/30
  • メディア: Kindle版
 

こちらは小川糸さんの短編集で、どのお話も何か食べ物がテーマになっています。これを読んで、個人的には小川糸さんの本は長編が好きだなと感じました。本一冊かけて少しずつ積み上げられていく感じがすごく好きです。

でも、この短編集にもさまざまな素敵が散りばめられていて、食べ物の描写も含めてすごく綺麗でした!

 

というわけで以上です!5月は後半に一気に読みました。

6月は夏休み、沢山読むぞと思っていたのですが予想外に仕事が忙しいのでどうなることやら。。。合間を縫って読みたいと思います!読みたい本が沢山溜まってます。

 

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5月の読書記録 - 1

最近色々と思うところがあり、なかなかブログを書けずにいました。でも、5月も終わったことだし、毎月恒例の読書記録は書きたいので書きます。

 

いまアメリカで起きている一連の出来事に関しては、もう少し整理してから触れたいと思います。

 

では行ってみましょう!5月は試験が終わって、開放感にあふれた2週間で読みまくりました!!

 

1冊目!

ツバキ文具店 (幻冬舎文庫)

ツバキ文具店 (幻冬舎文庫)

  • 作者:小川 糸
  • 発売日: 2018/08/03
  • メディア: ペーパーバック
 

この本は、お母さんが日本から送ってくれた荷物に入っていたものです。軽い気持ちで読み始めたら、すごく感情の揺さぶられるお話で、読んだあとしばらく浸ってしまいました。

 

特別な大きな事件は起きない、平和な物語の中に登場人物の感情の変化が見えてすごく好きでした。続編もあるみたいで読みたいのですが、いま日本は米国への国際郵便の引受を一時停止しているため、手に入りません。早く復活しますように。。。

 

2冊目!

すっかり海外でも有名になったこんまりさんの1冊目の本の英語版です。実は私、こんまりさんの本は英語でしか読んだことがありません。でも英語版を読むのは2回目でした!すごく好きです。あと英語版のカバーが可愛くてときめきます♡

 

3冊目!

泣く大人 (角川文庫)

泣く大人 (角川文庫)

  • 作者:江國 香織
  • 発売日: 2004/08/25
  • メディア: 文庫
 

大好きな江國香織さんのエッセイです。去年も読み、2回目でしたがやっぱり大好きです。江國香織さんは長編小説も短編小説もエッセイもそれぞれに良さがあって最高です。

 

4冊目!

([お]5-1)食堂かたつむり (ポプラ文庫)

([お]5-1)食堂かたつむり (ポプラ文庫)

  • 作者:小川 糸
  • 発売日: 2010/01/05
  • メディア: ペーパーバック
 

国際郵便も来ない、図書館も閉まってる、そしてたくさん借りた本たちも読んでしまった、と残念に思っていたところでKindleに手を出しました。端末も持っているのですが、アメリカのアマゾンにしか対応していないので、日本版のKindleをパソコンに入れ、日本語の小説を手に入れました!

 

というわけでその記念すべき一冊目はツバキ文具店で心を射抜かれた小川糸さん。このお話も、最後には泣きそうになりました。綺麗だけど綺麗すぎない、そこのバランスがすごく上手な作家さんだなと感じます。

 

5冊目!

3時のアッコちゃん (双葉文庫)

3時のアッコちゃん (双葉文庫)

  • 作者:柚木麻子
  • 発売日: 2017/12/15
  • メディア: Kindle版
 

こちらは、以前読んだ「ランチのアッコちゃん」の続編です。Kindleで見つけて興奮してしまいました。柚木麻子さんの描く食べ物と人間模様、すごく好きです。ちなみに私のお気に入りの柚木麻子さんの本は「本屋さんのダイアナ」です。

 

6冊目!

ライオンのおやつ

ライオンのおやつ

  • 作者:小川糸
  • 発売日: 2019/11/05
  • メディア: Kindle版
 

ハマってしまいました、小川糸さん。この本は、かなり悲しい部分も多いのですが、そんな悲しささえも、美しくしてしまう小川糸さんはすごいなと思います。

 

それから、私は小川糸さんの描く食べ物が大好きです。文字だけなのに本当に美味しそうなのが伝わってきて、羨ましくなります。文字だけでこんな風に表現できるのは本当に尊敬します。

 

7冊目!

あのころ (集英社文庫)

あのころ (集英社文庫)

 

大好きなさくらももこさんのエッセイ。どれも赤裸々に描かれたお話が面白くてあっという間に読めてしまいます。小学生の頃にハマって一通り読んだのですが、また大人になって読むと違いますね。

 

8冊目!

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

  • 作者:柚木 麻子
  • 発売日: 2015/02/12
  • メディア: 文庫
 

「3時のアッコちゃん」を読んだら、最初の話を読み返したくなったのでこちらを。パワフルで、それでいて後輩思いのアッコさん、私も出会ってみたい!!個人的には現実的な一冊目が一番好きかもしれません。

にしても柚木麻子さん、食べ物を描くのがうますぎて本当に食べたくなります。

 

長くなってしまったので、この記事はここまでで、残りは次の記事にまとめます。こうして見ると5月、かなり沢山読んだみたいです。次は早めに更新するのでまた読んでください。

 

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2年生、春学期の振り返り 〜授業〜

こんにちは!バタバタとしているうちに、春学期が終わってしまいました!

大学生活も半分終了です。驚きが隠せません。

 

さて、ここ数週間は期末試験等でなかなか更新できていなかったのですが、学期も終わり、夏の仕事は基本的に6月開始なので、この時間を使ってまたブログ更新していきたいと思います。

 

というわけで今日は今学期の授業の振り返りをしていきたいと思います。また、学期半ばでオンラインになった各授業の様子についても少し話したいと思います。

 

 

<全体を通じて>

まず、全体を通じて私の今学期の授業ラインアップはあまりテンションの上がらないものでした。笑

これが取りたい!学びたい!と言うよりは、専攻に必要だから、とか、他に取れる授業がなかったから、等後ろ向きな理由で選択したものが多かったからです。

そして、その影響がより出てしまったのが学期後半でした。授業が全てオンラインになってからは、興味のない科目にはより身が入りにくくなってしまっていたなと思います。やっぱりオンライン授業って対面の授業と比べて集中がしにくいと言うか、教室で周りに人がいると言う環境や、一緒に勉強する仲間って本当に大事だなと言うことを実感しました。

 

と言うわけで、ここからは一つ一つ振り返っていきたいと思います。順番は、今学期の授業紹介をしたこの記事と同じでいきます。

ryooberlin.hatenablog.com

 

ECON 251: Intermediate Macroeconomics 中級マクロ経済学

まずは、経済学専攻必修のマクロ経済です。このクラス、めちゃくちゃ苦手でした、、、

と言うのも私、経済、金融、銀行、ビジネス等に一切興味がないんです。それで経済学専攻しているの?とよく驚かれますが、私が興味があるのはデータ分析、行動経済学、計量経済学、教育経済学、とミクロの方なんですね。だからこのクラス、かなり訳わからなかったです。

 

教授はアメリカの中央銀行で長く勤め、かなり上の方のポジションまで上り詰めた方なので、すごく詳しいのですが、その分、アメリカの金融政策に関する知識が一切ない私にはきつい授業でした。もう最終成績も出たのですが、私の大学生活史上最悪の成績となってしまいました、、、まあそこまで悪くはないので大丈夫です。はい。

 

そんな興味のない授業だと、オンラインになってからはより集中力がなくて大変でした。しかもこの教授、ひたすら講義で喋り続けるんです、、、パソコンの前で1時間半の講義を週に二回聞くのはなかなか疲れます。

 

とにかく興味がなさすぎてしんどかったので、無事に終わったことが嬉しすぎました。来学期からはミクロの方の授業を取り続けるので、マクロ経済とはおさらばです!とは言っても、一応社会人になる前に、様々な金融政策やお金の流れについて学べたのは良かったと思います。

 

MATH 232: Linear Algebra 線形代数学

このクラスは、一言で言うと、教授がめちゃくちゃ変人でした。笑

授業でいきなりパペット持ってきて操りながら喋ったり、「みんながこの授業に来るのは僕が面白いからだろ?」なんて言っちゃったり。笑。でも、それでクラス中笑いに包まれるのは、この教授の人柄なのでしょう。だって同じ発言をしても、白けるだけな教授もたくさんいますし。

 

あと、この教授は「反転授業 (flipped classroom)」という教授法を使う人だったので、そこがすごく面白かったです!この反転授業というのは、簡単に説明すると、教授は基本的に教えません!

宿題(リーディング等)で予習してきて、授業自体はアクティビティや、生徒同士が教え合うことが主眼に置かれた教授法です。私の数学のクラスの場合は、授業の前に教科書の該当の部分を読み、授業の最初20分ほどでクイズ、と呼ばれる小テストが行われます。小テストと言っても教科書・ノート・パソコンなんでも使って良くて、周りと協力してやることが求められます。そして残りの時間はその小テストの解説と、みんなからの質問で終わります。

 

これ、かなり良いです。まず、授業に置いて行かれるということが100%ありません。小テストさえできれば意外と内容は習得できてしまっていて、びっくりでした。そして、小テストでうまくやるためにもきちんと予習するし、それでも理解できなかったところは周りに助けてもらえるので、プレッシャーが多すぎず、よかったです。

 

オンラインになってからもその授業スタイルは変わらず、小グループで過ごす時間が長かったのでみんなと話せる時間があったのがすごくよかったです。それ以外にも週一でMATLABというプログラミング言語を使った宿題もあり、期末課題はMATLABが大量に出されたので、そこはかなり大変でした。でも、周りと協力して良いということだったので、クラスメートと必死に仕上げたのは良い思い出です。

 

CSCI 150: Introduction to Computer Science コンピューターサイエンス入門

コンピューターサイエンスは、他に取れる授業がなくて、特に必要でもないのになんとなく履修登録した授業でした。でも結果的にはとって本当に良かったと思っています。友達が沢山いて楽しかったし、使えるスキルを身につけられたと思います。

また、教授がコンピューターサイエンス教育を専門にしているため、教授法が面白くて、オンラインになっても集中力が保ちやすかったです。折角習ったPython、忘れないようにしたいですね。

 

PHIL 214: Philosophy in the Schools Practicum 哲学教育

教育学服専攻が終わってしまって悲しいのですが、副専攻最後の授業がこれでした。学期前半のパンデミック前は近所の公立小学校に行き、小学生に哲学を教えてディスカッションをしていて、学期後半はそれぞれが哲学のトピックに関しての教育ビデオを作りました。

 

この授業は、思ってた以上に苦労しました!クラスに哲学専攻や哲学に詳しい人たちが多かったのもあり、なかなかディスカッションについていけず。大学に入って初めて、クラスについていけてないかもという感情を味わいました。でも、教える方には慣れていない学生も多く、そっちでは本領発揮できたので良かったです。

学期の途中からは小学校に行けなくなってしまって悲しかったですが、ビデオ作りという新たな課題によって、また色々と考えさせられることも多かったです。授業作りって本当に難しいけど、楽しいし、大好きです。また教育学の授業取りたいな〜。

 

<JAPN 403: Japanese Translation 日本語翻訳>

そういえば、学期の前半にはこんな授業もとっていました。もう授業終了してから2ヶ月が過ぎているので、記憶の彼方になってしまいましたが、この授業、面白かったです!たくさんのゲストスピーカーの方が来てくださったため、いろいろなお話を伺えて、そこで出会った本や作家さんもいて、すごく良かったです。

この授業によって、私の小説好きに火がついたというか、そういえば、昔から本は大好きだなということに改めて気づかされました。大学にあるBook Studiesの授業とかもとってみたくなりました。

 

また、日本語の奥の深さには非常に感銘を受けつつも翻弄されました。今までは翻訳はいかに原文のままで訳せるかが大事だと思っていたのですが、必ずしもそうとは限らないということに気づけて、その上でどう翻訳するのか向き合う作業は楽しくも苦しかったです。

最終課題として大好きな宮下奈都さんの作品の「スコーレNo. 4」の一部を翻訳したのですが、いずれ全て翻訳してみたいし、まだまだ世界に出ていないけど素敵な小説が日本には沢山眠っているので、翻訳を通して少しでもそんな小説を広げられたら素敵だなと思いました。

 

という感じです!長々と書いてしまいましたが、こうして振り返ってみて思うのは、今学期も充実していたなということです。確かに学期の途中からオンラインになってしまいました。それによって、学費に見合う授業が受けられていないという学生の声もよく耳にします。

でも、少なくとも私の大学では、教授はオンラインになっても学びの質が低下しないように一生懸命考えてくれていたし、そのことに感謝しかありません。

 

来学期はどうなるのか気になるところですが、とりあえずは夏休み、時間もあることだしブログの更新頻度をあげたいと思います。

 

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