Oberlin life 〜アメリカ大学留学記〜

アメリカ、オハイオ州にあるオーバリン大学の1年生です。人口8000人の小さな街での大学生活について綴っています。

2年生、春学期の振り返り 〜授業〜

こんにちは!バタバタとしているうちに、春学期が終わってしまいました!

大学生活も半分終了です。驚きが隠せません。

 

さて、ここ数週間は期末試験等でなかなか更新できていなかったのですが、学期も終わり、夏の仕事は基本的に6月開始なので、この時間を使ってまたブログ更新していきたいと思います。

 

というわけで今日は今学期の授業の振り返りをしていきたいと思います。また、学期半ばでオンラインになった各授業の様子についても少し話したいと思います。

 

 

<全体を通じて>

まず、全体を通じて私の今学期の授業ラインアップはあまりテンションの上がらないものでした。笑

これが取りたい!学びたい!と言うよりは、専攻に必要だから、とか、他に取れる授業がなかったから、等後ろ向きな理由で選択したものが多かったからです。

そして、その影響がより出てしまったのが学期後半でした。授業が全てオンラインになってからは、興味のない科目にはより身が入りにくくなってしまっていたなと思います。やっぱりオンライン授業って対面の授業と比べて集中がしにくいと言うか、教室で周りに人がいると言う環境や、一緒に勉強する仲間って本当に大事だなと言うことを実感しました。

 

と言うわけで、ここからは一つ一つ振り返っていきたいと思います。順番は、今学期の授業紹介をしたこの記事と同じでいきます。

ryooberlin.hatenablog.com

 

ECON 251: Intermediate Macroeconomics 中級マクロ経済学

まずは、経済学専攻必修のマクロ経済です。このクラス、めちゃくちゃ苦手でした、、、

と言うのも私、経済、金融、銀行、ビジネス等に一切興味がないんです。それで経済学専攻しているの?とよく驚かれますが、私が興味があるのはデータ分析、行動経済学、計量経済学、教育経済学、とミクロの方なんですね。だからこのクラス、かなり訳わからなかったです。

 

教授はアメリカの中央銀行で長く勤め、かなり上の方のポジションまで上り詰めた方なので、すごく詳しいのですが、その分、アメリカの金融政策に関する知識が一切ない私にはきつい授業でした。もう最終成績も出たのですが、私の大学生活史上最悪の成績となってしまいました、、、まあそこまで悪くはないので大丈夫です。はい。

 

そんな興味のない授業だと、オンラインになってからはより集中力がなくて大変でした。しかもこの教授、ひたすら講義で喋り続けるんです、、、パソコンの前で1時間半の講義を週に二回聞くのはなかなか疲れます。

 

とにかく興味がなさすぎてしんどかったので、無事に終わったことが嬉しすぎました。来学期からはミクロの方の授業を取り続けるので、マクロ経済とはおさらばです!とは言っても、一応社会人になる前に、様々な金融政策やお金の流れについて学べたのは良かったと思います。

 

MATH 232: Linear Algebra 線形代数学

このクラスは、一言で言うと、教授がめちゃくちゃ変人でした。笑

授業でいきなりパペット持ってきて操りながら喋ったり、「みんながこの授業に来るのは僕が面白いからだろ?」なんて言っちゃったり。笑。でも、それでクラス中笑いに包まれるのは、この教授の人柄なのでしょう。だって同じ発言をしても、白けるだけな教授もたくさんいますし。

 

あと、この教授は「反転授業 (flipped classroom)」という教授法を使う人だったので、そこがすごく面白かったです!この反転授業というのは、簡単に説明すると、教授は基本的に教えません!

宿題(リーディング等)で予習してきて、授業自体はアクティビティや、生徒同士が教え合うことが主眼に置かれた教授法です。私の数学のクラスの場合は、授業の前に教科書の該当の部分を読み、授業の最初20分ほどでクイズ、と呼ばれる小テストが行われます。小テストと言っても教科書・ノート・パソコンなんでも使って良くて、周りと協力してやることが求められます。そして残りの時間はその小テストの解説と、みんなからの質問で終わります。

 

これ、かなり良いです。まず、授業に置いて行かれるということが100%ありません。小テストさえできれば意外と内容は習得できてしまっていて、びっくりでした。そして、小テストでうまくやるためにもきちんと予習するし、それでも理解できなかったところは周りに助けてもらえるので、プレッシャーが多すぎず、よかったです。

 

オンラインになってからもその授業スタイルは変わらず、小グループで過ごす時間が長かったのでみんなと話せる時間があったのがすごくよかったです。それ以外にも週一でMATLABというプログラミング言語を使った宿題もあり、期末課題はMATLABが大量に出されたので、そこはかなり大変でした。でも、周りと協力して良いということだったので、クラスメートと必死に仕上げたのは良い思い出です。

 

CSCI 150: Introduction to Computer Science コンピューターサイエンス入門

コンピューターサイエンスは、他に取れる授業がなくて、特に必要でもないのになんとなく履修登録した授業でした。でも結果的にはとって本当に良かったと思っています。友達が沢山いて楽しかったし、使えるスキルを身につけられたと思います。

また、教授がコンピューターサイエンス教育を専門にしているため、教授法が面白くて、オンラインになっても集中力が保ちやすかったです。折角習ったPython、忘れないようにしたいですね。

 

PHIL 214: Philosophy in the Schools Practicum 哲学教育

教育学服専攻が終わってしまって悲しいのですが、副専攻最後の授業がこれでした。学期前半のパンデミック前は近所の公立小学校に行き、小学生に哲学を教えてディスカッションをしていて、学期後半はそれぞれが哲学のトピックに関しての教育ビデオを作りました。

 

この授業は、思ってた以上に苦労しました!クラスに哲学専攻や哲学に詳しい人たちが多かったのもあり、なかなかディスカッションについていけず。大学に入って初めて、クラスについていけてないかもという感情を味わいました。でも、教える方には慣れていない学生も多く、そっちでは本領発揮できたので良かったです。

学期の途中からは小学校に行けなくなってしまって悲しかったですが、ビデオ作りという新たな課題によって、また色々と考えさせられることも多かったです。授業作りって本当に難しいけど、楽しいし、大好きです。また教育学の授業取りたいな〜。

 

<JAPN 403: Japanese Translation 日本語翻訳>

そういえば、学期の前半にはこんな授業もとっていました。もう授業終了してから2ヶ月が過ぎているので、記憶の彼方になってしまいましたが、この授業、面白かったです!たくさんのゲストスピーカーの方が来てくださったため、いろいろなお話を伺えて、そこで出会った本や作家さんもいて、すごく良かったです。

この授業によって、私の小説好きに火がついたというか、そういえば、昔から本は大好きだなということに改めて気づかされました。大学にあるBook Studiesの授業とかもとってみたくなりました。

 

また、日本語の奥の深さには非常に感銘を受けつつも翻弄されました。今までは翻訳はいかに原文のままで訳せるかが大事だと思っていたのですが、必ずしもそうとは限らないということに気づけて、その上でどう翻訳するのか向き合う作業は楽しくも苦しかったです。

最終課題として大好きな宮下奈都さんの作品の「スコーレNo. 4」の一部を翻訳したのですが、いずれ全て翻訳してみたいし、まだまだ世界に出ていないけど素敵な小説が日本には沢山眠っているので、翻訳を通して少しでもそんな小説を広げられたら素敵だなと思いました。

 

という感じです!長々と書いてしまいましたが、こうして振り返ってみて思うのは、今学期も充実していたなということです。確かに学期の途中からオンラインになってしまいました。それによって、学費に見合う授業が受けられていないという学生の声もよく耳にします。

でも、少なくとも私の大学では、教授はオンラインになっても学びの質が低下しないように一生懸命考えてくれていたし、そのことに感謝しかありません。

 

来学期はどうなるのか気になるところですが、とりあえずは夏休み、時間もあることだしブログの更新頻度をあげたいと思います。

 

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