Oberlin life 〜アメリカ大学留学記〜

アメリカ、オハイオ州にあるオーバリン大学の1年生です。人口8000人の小さな街での大学生活について綴っています。

私が日本に帰らない理由

こんにちは!

日本でも、コロナウィルス感染拡大が懸念されていますね。志村けんさんの死去には、私も衝撃を受けました。ご冥福を心からお祈りしています。

 

さて、そんなコロナウィルス感染拡大の中、日本でよく感染源とされるのが、海外からの帰国者です。私の周りの留学中の友達も次々に帰国していて、今も留学先に留まっているのは少数派な気がします。

 

特に日本が欧州や米国からの入国規制・入国拒否という対策を取り始めてからは、帰国する学生が殺到したようです。

 

そんな中、私は今もアメリカに残っています。周りにはずっと固い意志を持って残っていると思われている私ですが、何度も揺れました。特に、絶対に帰国しないと言っていた友達たちが次々に帰国していったり、アメリカで感染が拡大していったりするのを見ていたときには、何度も帰りたいと思いました。

 

夢の中で帰るか帰らないかな決断に迫られてうなされたことも何度もあります。そんな中、なぜ私が帰らないのかを少し書いてみたいと思います。

 

目次

 

1. 空港・飛行機のリスク

まずは、今の状況で空港に行き、乗り継ぎ等を経て、飛行機に乗るリスクです。大学側からも、全学生に、国外への渡航はしないように、という通告が来ています。ただ、多くの留学生はそれでも家に帰って行きました。

 

なので、帰ることが不可能なわけではありません。でも、空港や飛行機で感染して、日本で家族や周りの人にうつしてしまったら、とか、色々考えると、できるだけリスクの高い場所には行きたくないなと思ってしまいます。

 

2. 時差でのオンライン授業

私の大学は、少なくともあと6週間のオンライン授業と、その後期末試験があります。そして、大学の上の方からの要請により、全てのクラスが、本来のスケジュール通りに行われています。

 

なので、私がもし帰ったら、毎週3日は夜11時から12時までコンピューターサイエンス、午前2時半から数学、3時半から5時半まで哲学の授業を受けなくてはなりません。あとの2日はまだ夜10時半から12時の経済だけで済みますが、完全に昼夜逆転生活です。

 

しかも宿題の締め切りもアメリカ時間だし、クラスによっては時間制限ありの試験もあります。今日、経済学のスケジュールが発表され、期末試験の時間を変えることはできないとのこと。その時間、なんと日本時間の午前3時から5時。時差のせいで期末試験の点数が落ちるのは納得がいきません。

 

でも、日本の実家でそんな昼夜逆転生活、なかなか難しいです。私の場合、実家は、私の大学進学を機に引っ越したアパートのため、そもそも自分の部屋がなく、勉強する場所がないです。しかも狭く、近隣の部屋に音が伝わるので、夜中に授業してディスカッションなんてしたら大迷惑です。

 

教授によっては、授業の出欠をゆるくしたりと少し対処してくれていますが、ディスカッションベースのクラスは、どうしても授業に出ないとついていけません。小さい大学の良さが、こういうときは仇となるんですね、、、

 

3. 空港からの交通手段

米国も、日本での入国規制対象となったため、空港から、公共交通機関を使わずに帰らないといけません。私の家には車がなく、運転できるのは家族で父のみ。となると、父が運転する時間のある日にしか帰れません。空港かなり遠いし、、、

 

4. 戻って来れなくなる心配

いまの状態では、アメリカ側が日本からの入国拒否をする可能性もあると考えています。万が一、秋学期に戻って来れなくなったらと思うとなかなか帰る勇気が出ず、、、ただこれに関しては、夏には帰るかもしれないし、いま残る理由にはなるのかわかりません。

 

5. ここにいる場所がある

これに関してはとにかく大学に感謝なのですが、留学生は全員残っててもいいよという措置のおかげで、移動せずに済んでいます。だから、こっちに居続けた方が色々な意味で楽なんです。

 

6. オーバリンは平和

連日、アメリカでの感染拡大やアジア人差別等が話題になっていますが、オハイオ州は州知事の早い行動のお陰でかなり感染者の増加スピードは緩やか、且つオーバリンは田舎なお陰でとても平和です。

 

アジア人差別がないとは言いませんが、私は殆ど遭ったことがないですし、買い占めも、全く買えない状態にはならず、数日だけスーパーが品薄になった程度でした。

田舎なので外を出歩いても全く人がいなくて、散歩とかエクササイズとしての外出は許可されているので、ぶらぶら歩けます。なんなら私は寮生活なので、外にいた方が人から離れられるくらいです。笑

 

7. ここでしかできないこと

オンライン授業なら、留学先にいる必要がないと判断した留学生も多くいますが、私はまだ、ここでしかできないことが結構残っているのも大きいです。

 

例えばアドミッションの仕事。アメリカ国内の合格者全員に手分けして電話したりしています。それ以外にも仕事がたくさんあって、電話ミーティングも頻繁です。日本にいたらなかなか気軽にミーティングできません。

 

それから、インターナショナルオフィスでのお仕事。こちらも基本リモートではあるのですが、大学の食堂とコラボして、留学生向けに普段よりアジア料理を多く提供しようという企画に参加したり。実際に街のアジア系食料品店に行って買い物したりしました!

 

そしてそして。こんな中でも、直接会おうと言ってくださる教授やスーパーバイザーの存在。まだこの街には感染者がいないのも大きいとは思いますが、ずっとここにいるんだからって言って直接会ってくれる人たちがいるから、私もここに居ようと思えます。

教授も電話番号を教えてくださって、頻繁にテキストや電話をしています。そう言ったことも、帰ったらできなくなるんですよね、、、

 

8. めんどくさい

ごめんなさい、最後は心の声です。笑。

パッキングして、空港までの交通手段を確保して、荷物の置き場所を確保して、帰る手段も整えて、ってするのがめんどくさい。それに、オンライン授業をちゃんと受ける手筈も整えなくてはいけないので、、、

 

番外編:帰りたい理由

というわけで番外編として、じゃあ帰りたい理由は何があるのかというのを書きたいと思います。私が揺れた理由です。

 

1. 自炊がつらい

大学の9割の学生が実家に帰った今も、残った学生のために食事は一応提供されています。それだけで非常にありがたいのですが、時間もオプションも限られていて、結局お世話になることは殆どありません。

 

となると食事は自炊となります。ただ、私は寮生活なので、寮に一つある共用のキッチンを使うことになります。色んな人が使うからすぐ汚れるし、部屋とは違うフロアにあるので、毎回調理器具や食料品を全て持って移動して料理して、とかなり手間がかかります。

 

実家にいたら食事の心配はしなくていいんだなと思うと、すごく惹かれます。毎日毎日、いつ何を作って食べてって考えることが

 

2. 買い物がほとんどできない

オハイオ州は外出禁止のため、街の個人経営の店はすべて閉まっています。なので、開いている1番近いお店は片道徒歩20分のスーパー。そこは品薄になっていないのがまだ救いですが、そこまで頻繁に行けないし、小さめなスーパーなので、品揃えはそこまで、、、

 

3. 孤独

基本的に寮の部屋でずっと過ごし、出かけても一人でがらんとしたキャンパスを散歩するだけなので、とにかく寂しいです。

 

こんなもんでしょうか、、、とうとう、日本、米国からの外国人は入国拒否になりましたね。どんどん帰る便も減るのかなとは思いますが、今はこっちで頑張ろうと思います。

 

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