Oberlin life 〜アメリカ大学留学記〜

アメリカ、オハイオ州にあるオーバリン大学の1年生です。人口8000人の小さな街での大学生活について綴っています。

何が正しいのかわからない

コロナウィルスネタが続いていてすみません。アメリカは、トランプ大統領の非常事態宣言や、大学の授業がオンラインに移行したのもあり、今は誰もかれもがコロナウィルスのことしか話さないので、それ以外、正直思いつきません。

 

さて、今回はコロナウィルスとオハイオ州の対応について書きたいと思います。

オハイオ州に最初のコロナウィルスの感染患者が確認されたのは1週間前の3月9日、その後増え続け、とうとう50人を突破したようです。ちなみに、オーバリン大学でも、食堂のスタッフ一人の感染が確認されました。

 

ここで私が感心したのが、オハイオ州知事の対応の早さです。

感染者が確認された時点ですぐに非常事態宣言を出し、(そのせいでパニックになった人もいたとは思いますが)すぐに対応を促しました。そして昨日、3月15日日曜の夜9時を以って、州内のレストラン・バーのイートインは一旦全て営業停止とし、テイクアウトとデリバリーのみが続けられている状態です。

それを受け、オーバリンの地元の店でもキッチンに隣接したレジから離れた場所でのお会計や、ネットでオーダーできるシステムの構築等、新たに対応する場所が増えています。

 

また、オハイオ州にはクリーブランドクリニック、と言う、全米でもトップレベルの医療を誇る病院があるのですが、そこは、すぐに結果が出る、ドライブスルー式の検査を開発したそうです。クリーブランドはここから30分ほどなので、何かあればそこに行けます。

 

そして、前回も書いた買い占めですが、悪化しているようです。私は一通り自炊できるくらいには買ったのでもう買い物には行っていませんが、紙製品だけでなく、パン、肉等もなかったと、今日買い物に行った友達が言っていました。(肉なんてそんなにもたないのに、買い占めてどうするのでしょう、、)

ちなみに、日本で一時期売り切れていた納豆は、こっちのアジア系食料品店には通常通り並んでいました。納豆嫌いの私は買いませんでしたが、、、

 

さて、こんなオハイオ州にいて、ここ数日戸惑うのが、ネットや家族との電話で見る日本とのギャップです。日本はアメリカよりだいぶ前から感染者も確認され、休校にもなり、他国からは対応の悪さについて指摘されることもありました。

でも、今見ていても、日本でレストラン等が閉まっているという話は聞きません。もちろん、外食産業も打撃は受けていると思いますが、こっちでは、感染者確認から1週間で全て営業停止です。

 

そんな大きなギャップを見ていて、どういう反応をするのが正解なのかわかりません。日本を見てからアメリカを見ると、買い占め等も含めて、過剰反応のように思えてしまいます。

でも、ここにいると、みんな外出も控えていて、レストランの営業停止も、正しい判断という見解しか聞かないため、日本がゆるいのかなと思えてきました。

 

それと同時に、ベトナムにいる私の高校の先生たちのソーシャルメディアの投稿を見ていると、ベトナムでの徹底した隔離等の政策と、いかにアメリカが管理不十分かが書いてあります。

それを全て見ていると、結局、自分はどう反応すべきなのか、どう行動するのが正解なのか、どんどんわからなくなっていきます。

 

今、ヨーロッパから帰国する人たちと、全米中から実家に帰宅する大学生たちでごった返す空港を通って家に帰ろうとは思いません。この小さい街では、コロナウィルスの波が来れば、かなり早く広まるのはわかっています。でも、今はここに留まることを私は選びました。

それでも、毎日、世界各地にいる友人それぞれの反応・行動・選択を見ていると、何をすべきなのかつい考えてしまいます。