Oberlin life 〜アメリカ大学留学記〜

アメリカ、オハイオ州にあるオーバリン大学の1年生です。人口8000人の小さな街での大学生活について綴っています。

コロナウィルスとアメリカ(オハイオ州)

こんにちは!

 

前回の記事では、コロナウィルスへの大学の対応とキャンパスの様子について書きました。今回は少し視点を変え、街の様子、買い占め、等について書きたいと思います。

 

私が通うオーバリン大学はアメリカ中西部オハイオ州にあります。

オハイオ州に最初のコロナウィルス感染者が確認されたのが、3月9日月曜日でした。その後、徐々に増えていき、一番最近発表された数が37(3月15日夕方現在)です。どんどん増えているため、感染者数を更新していくのは不可能だと思うので、今の状況を書いておきます。

ちなみにオーバリンの街ではまだ出ていませんが、近隣の都市では感染者が確認されています。

 

3月9・10日

私は、アメリカで在留届を出しているので、最初のケースが出てすぐに現地の領事館からメールが来ました。その時点では大学からのアナウンスはありませんでしたが、すでに西や東海岸の大学がオンライン授業・休校・閉鎖等になっていたので、いずれ来るかなという予感はありました。その翌日の午後(3月10日火曜日)、まだ何もアナウンスのなかった時点で一度スーパーに行き、少し食料品を買っておいたのですが、その時にはまだみんな落ち着いていて、スーパーの品揃えも普段通りでした。

 

そして、3月10日火曜の夜に大学が春休み開始を早めること、オハイオに感染者が出ていること等を発表。その夜にウォールマート(アメリカの大型スーパー?なんでも売ってる店)に行った友達から、トイレットペーパーがないという連絡が来ました。

 

3月12日

その後、3月12日木曜日にみんなの寮からの退去日が早まり、今学期の残りの授業がオンラインになることが発表されました。それと同時に、大学の売店での買い占めが起きました。ただこれは、巷のスーパー等での買い占めとは少し性質が違うものではありました。

というのも、大学のミールプランには、この売店で使えるお金というのが含まれていて、みんなの学生証にチャージされているんですね。で、みんな帰るということはこのお金を使いきれなくなるということなんです。

それで焦った人たちが売店で買い占めを起こしたというわけです。まあ、残る人たちは自分のための食料確保もあります。ちなみに、お金のためだけに買い占めて、どうしていいかわからないとカップ麺を道端で配る学生まで現れました、、もう少し、本当にその食べ物が必要な人たちのことを考えて欲しいのですが、なかなか難しいですね。

 

3月14日

そんなこんなを経て、その後は引っ越し準備で持っていた食料を放出する人も現れました。残る私は、大学内の学生運営のカフェ兼イベントスペースで卵48個と、業務用バター2個もらったり(残る人たちでシェアするためです)、持って帰れないから、と友達に小麦粉やタピオカをもらったり。

作れるものがほとんど卵料理なので、卵が手に入って、めちゃくちゃ安心しました、、

 

それと同時に、もう一度スーパーに行って来ました。3月14日土曜日の時点で、オーバリンの地元のスーパーはこんな感じでした。

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アメリカでは、日本より買い占めがひどく、紙製品だけでなく、小麦粉製品や保存のきく食品がことごとくスーパーから消え去っているようです。オーバリンはまだ感染者がいないのもあるのか、田舎すぎるのか、わかりませんが、一応トイレットペーパーも、食べ物もありました。でも、パンなんて普段の半分以下しか残っていなくて、思わず一袋買ってしまいました。

 

そして心配なのが、今後のスーパー等の営業状況。すでに営業時間を変更した店もあるらしく、この小さな街にコロナウィルスがやって来たら、街の機能が一切停止してもおかしくないと思っています。

また、残る学生向けには、今は食堂が発砲スチロールの入れ物に食べ物を詰めて提供していますが、その食事はいつまで続くのか、、、未知数なのと、そもそもの栄養も心配で、私は自炊する覚悟でいます。

 

そして、大学の売店も、この日の夜に行ったらこの通り。ほとんどもぬけの殻でした。最後に少し残っていた紅茶と、翌日の朝食用にサンドイッチ購入。こんな光景、珍しすぎます、、、

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3月15日

そして今日、日曜日ですが、ほとんど外出していないので外の様子がよくわかりません。明日で許可を得ていない学生はみんな退去なため、かなり静かになって来ました。

街のレストランは今のところ通常通りに営業しています。子供の引っ越しを手伝いに来た家族や、街の人たち、友達との最後の時を楽しむ学生たちでむしろ混んでいるくらいです。

 

でも、学生がみんないなくなったら、大学生が3分の1を占めるこの街のビジネスはどうなるのか、地元の人たちは心配しているようです。営業停止にならない限り、たまにはレストランに気分転換に行こうと思います。寮から徒歩10分とかなので。

 

と、今の所のオーバリンの街はこんな感じです。ほとんど食べ物の話になってしまいましたが、それ以外は特筆すべき変化は今の所ありません。

隣の州、ミシガンの大学に通う韓国人の友達はスーパーで心無い言葉をかけられたと言っていましたが、ここではそういうことも今の所ありません(中国人の子が、マスクをつけていたら何か言われたみたいです、、今の所マスクをつけているのは中国人だけです)

 

これからどうなっていくのか、また頻繁に更新していきたいと思います。それと同時にオンライン授業の様子や、普段通りの記事も書きます。