なぜオーバリン大学を選んだのか
こんにちは!
先日、忙しさオリンピックなんて記事を書いたからか、ジンクスのようにすごく忙しい一週間を過ごしていました…
授業や仕事やミーティングでスケジュールがびっしりで移動時間すらない時もあり、しょっちゅう走っててさながら持久走…しかも、アドミッションオフィスのお仕事の研修が始まったのですが、先輩たちのツアー見学の時に限っていつも雪。1時間雪の中を歩き続ける、しかも後ろ歩き、というのを3回くらいやったら風邪ひきました。笑
今週は雪のせいで散々でしたが、雪が降ったキャンパスはすごく綺麗で、特に朝の誰もいないキャンパスは美しい!!
この景色に助けられて日々のスケジュールをこなしていました。
といっても雪も常に積もっているわけではなく、昨日はすごく暖かくて、そのお陰で一気に雪も溶けました。そして今日は初めて雪のないツアー!楽。笑
それはともかく、今日のツアーで考えさせられたことがあったので書きたいと思います。このツアー、というのは大学のアドミッション、いわゆる入試課主催で、キャンパス見学に来た高校生に大学を見せて回るものです。まだ研修中の私は、ツアーをする先輩たちに付いて回り、少し話したりする役どころです。
今日のツアーは今まで見てきたツアーと回り方が少し違ったり、色々と勉強になったのですが、一番考えさせられたのがこの記事の題名の通り、なぜオーバリン大学を選んだかです。というのも、ツアーの最後に参加した家族から質問があったんです。
一人一人、綺麗事ではなく、赤裸々になぜここに来たか話してほしいと。しかも他にどこ受けたのか等も聞かれました。
その時はとりあえず、各クラスの人数の少なさやオーケストラ等の当たり障りのないことについて話したのですが、改めて考えると難しいですね。一年半前の自分が何を考えていたのか。実際に学生になってしまうと、もう、想像だけしながら受験していた頃の自分には戻れません。
なので、今日はこの場を使って少し、自分の受験前と受験後の思考を振り返りたいと思います。
〜受験前〜
まずは受験前、大学選びの段階ですね。私は当時海外在住だったのもあり、あまり国に対するこだわりがありませんでした。計8カ国調べ、4カ国受験、2カ国の大学に合格しました。ちなみに受験した学校数は12校。多いと思うか少ないと思うかは人それぞれだと思います。ただその中でオーバリンは第一志望ではありませんでした。
大学サーチはあまり人と変わらないと思います。ひたすら検索、あとは大学フェア。私は実際にキャンパスを見に行ったりはできなかったので、自分のいた国から調べました。基本的には専攻とかで調べていましたが、結局出来上がったリストの大学は、殆どが私の高校に来てくれた大学か、日本人学生のブログのある大学、知り合いが行っている大学でした。やっぱり単純なもので、実際に何かしらのコネクションがあると、ウェブサイトの無味乾燥な情報から見えてこない部分が見えて、惹かれる気がします。
オーバリンは、私が行っていたインターナショナルスクールに来てくれた大学の1つでした。話を聞きに行った動機は、名前を知っていたから。あえて名前は伏せますが、私は日本で、オーバリンから名前をとった某大学の付属中学に通っていました。だから、アドミッションの人に私オーバリン知ってます!って言いに行きたかったんです。笑。で、その人の答え。あら、オーバリンには日本人のための奨学金があるのよ。えっ!!!
そこで一気に惹かれました。留学生にも奨学金を出している大学はどんどん増えてきています。でも日本人だけというのはなかなかありません。海外大学受験する日本人は、東アジアの隣国と比べるとまだまだ少ないのが現状です。だからこれ、ラッキーじゃない?って思いました。もう一つ惹かれたのが、経済学に強いということでした。専攻するならその科目に強いところに行きたいというのは漠然とあったのでそこは惹かれました。そこから一気にリサーチをして、リストに入れました。
オーバリンも含め、最終的に、リストの殆どの大学はリベラルアーツ大学でした。受験中、私は色々な海外大学生のブログを読んで参考にしていましたが、その中で特に惹かれたのがリベラルアーツ大学でした。小さいクラス、教授との距離の近さ。高校時代すごく小さいインターナショナルスクールに通っていたため、いきなり何百人規模のレクチャーについて行ける気がしませんでした。
ただ、第一志望はブレずに東海岸にある総合大学にしていました。なぜあそこまであの大学にこだわってたのかは自分でもわかりませんが、一筋でした。逆に、第二志望は決まっていなくて、いくつかのリベラルアーツ大学が、自分の中で順位をつけられずにウヨウヨ、、、その中の一つにオーバリンがありました。
受験についてはまた書きますが、私はその第一志望大学をアーリー専願で出願しましたが、結果は保留(Defer)で、その他はレギュラーで出しました。その時にも第二志望の中からアーリー2(ED2)を出そうか迷ったのですが、順位を決めきれず、断念。ただこの時に第二志望の中で一番に浮上して来つつあったのがオーバリンでした。この時なぜオーバリンが突然上がって来たかというと、大きな理由が音楽でした。
オーバリンは、リベラルアーツ大学である、College of Arts and Sciencesと、音楽大学のConservatory of Musicが同じ敷地内にあります。私が受験をしたのはリベラルアーツ大学のみでしたが、中学校の部活でフルートを始めてから、楽器を吹くのは、私にとって非常に重要な楽しみでした。高校は小さくて楽器数も少なく、アンサンブルの小ささに少しがっかりしていたので、大学進学後オーケストラに入るのを楽しみにしていました。そんな時に、私の第二志望のリストの中にオーケストラのない大学があることが判明し、そこから必死に各大学の音楽事情を調べました。そこですごく惹かれたのがオーバリンでした。もちろん、他の大学にもオーケストラのあるところは多いと思います。でも、音楽大学があるからか、音楽が好きな学生が多い、というのは大きな魅力でした。ちなみに、私はオーケストラ以外で音楽に関わっていませんが、音楽大学で授業を受けたり、音大の学生や教授からレッスンを受けることも可能です。
〜受験後〜
というわけで、ここまではアプリケーションを出す前の話でした。アプリケーションを出したらひたすら待つ期間に入ります。個人的には結構色々と重なって大変な時期だった気がします。特に3月!毎日のように結果がメールで来るんですね。しかも時差があるので、不思議な時間にいきなりメールが来て、どういう結果であっても衝撃が走ります。
そんな中、オーバリンの結果が来たのはかなり最後の方でした。ただ、オーバリンの場合は、何月何日の何時に結果が出ます。とお知らせのメールをしてくれたので、やきもきは少なかったように思います。この時点でその他の第二志望群の大学は不合格や補欠が多く、第一志望は諦めも入って来ていてオーバリンにかなりの望みをかけていました。今でも覚えているのが合格発表日。私のいた国の現地時間、朝3時に発表でしたが、2時に緊張で目が覚め、携帯をいじって過ごし、時間が来たらすぐに自分のアカウントへ。Congrats! You're in!って出て来て、ドキドキしながらベッドに戻った記憶があります。笑
その後、第一志望からは残念なお知らせが入り、合格は4校。その中で第二志望群に入っていたのはオーバリンのみで、その他の大学は滑り止めでした。金銭面で日本の大学との二択でしたが、やっぱり、みんなが必死に勉強する刺激的な環境が欲しい、そして、音楽や、理系教科の強さ(日本の国際系学部・大学は文系が多い気がします)もあってオーバリンに。諸事情により、入学金締め切りの5月1日よりずいぶん前の4月頭には決断を下してお金を払いました。
〜まとめ〜
結局、なんで私はオーバリンを選んだのか。答えがまとまりません。全体で見ると、奨学金、音楽、経済学、理系教科、刺激的な環境、受かった大学、って感じです。
正直に言って、大学を選ぶときの基準は人それぞれだと思います。だから、私も聞いていたけども、先輩になぜその大学に行ったのか、他にどこを受けたのか聞くことに大きな重要性を感じません。そもそも、大学進学して数ヶ月でその大学の受験時には見えていなかった面をたくさん知って、受験時の目線で自分の大学について語るのはほぼ不可能です。それに、みんな色々と良いことを言うけど、奨学金や金銭面もかなり大きいのは事実です。
とこんなことを書いているのは、自分がオーバリンに来た動機が、国内在住でキャンパス見学している高校生たちの求めていることと違うということに対する単なる不甲斐なさなのかもしれません。でも、学生の数だけストーリーがあるのは事実なので、自分に当てはめようとせずに、こんな人がこの大学にはいるのか、という参考にしたほうがいいと思います。
ちなみに、奨学金は私がオーバリンに来た大きな理由だったのでそこはまた詳しく書きたいと思います。