Oberlin life 〜アメリカ大学留学記〜

アメリカ、オハイオ州にあるオーバリン大学の1年生です。人口8000人の小さな街での大学生活について綴っています。

最近の違和感を言語化してみた

梅雨が早く終わって欲しいです…夏休み入ってすぐ、まだ梅雨に入ってなかった頃は朝走ったりしてたんですが、それもできず。でも真夏の暑さでも走らないかな。笑。

 

最近すごく更新率低くなっていますが、とにかく書くことがありません。大学にいる時と比べてネタが少ないです…

とりあえず通いの仕事どれかに行って、たまに友達と会って、家ではリモートの仕事やって、って日々です。オーバリンだと、寮生活でずっと人に囲まれているから何かしら起きるし、毎日キャンパス内走り回ってるのでネタが有り余ってる状態なのですが…いまさら春学期のこと書くのもなんかだしってことでネタがありません。

 

そんなわけで少し停滞期?ですが、最近はオーバリンの友達と割と頻繁に会ってます!夏帰ってきてから、ちょっとずつ違うメンバーでオーバリンの人たちに5回会いました。オーバリンの友達、楽しいです…気遣わずになんでも話せるし、この夏会ってるのは先輩ばっかりですが、タメ語呼び捨てで、笑ってばっかです。

 

今日も何人かの先輩たち(って感覚じゃないけど)とご飯行って、めっちゃ爆笑してリフレッシュしてきました!で、帰りの電車で色々と考えていて。私、日本であんな風に楽しめる友達がここ数年あまりいなかったなとふと思い、それについて書いてみようと思います。

 

そもそも私、日本で行ったのは小学校と中学校で、だいぶ経ってしまったし、しかも中学校は私立に行ったので、小中かぶってる友達が一人もいなくて、あまり日本で遊ぶ人がいません。笑。

なんかすごく悲しく聞こえますが、まあそんなもんかなみたいな感じなのであまり気にはしていません。中学校の友達は連絡とってる人はいるのですが、会話の話題が少ない。あまりにお互いのいる環境が違いすぎて、何話していいのかわかりません。これ、なんでかなってこの間考えたのですが、たぶん、前提としてある事柄が少ないんだと思います。

 

どういうことかというと、例えば日本の大学生同士なら、サークルとか授業の単位数とか、スケジュール、バイト、東京なら実家暮らし、遊ぶ場所、とかある程度、共通項があるじゃないですか。もちろん大学によって違うことも沢山あるだろうけど、サークルがあるということ、とか、バイト、みたいな大枠は一緒というか。でも海外大学だと、そこから違うんですね。課外活動の種類とか、キャンパス内に住むとか、キャンパス内でバイトとか。だからそういう細かい設定?みたいなところから説明しないと会話にならないんです。それがめんどくさい。(苦笑)

 

バイトの例で言えば、同じ境遇の大学生には〇〇の仕事が〜って言えるところを、日本の大学の友達には、まず、向こうではこういう仕事をキャンパス内ですることができて、こうやって応募して、それでどうなんだって言わなければいけないわけです。そうすると会話が停滞しがちです。どこまで説明すれば相手に伝わるかを考えなければいけないし、それをした時点でもう、単なる気楽な会話ではなくなってしまいます…

 

私としても、日本には中学3年生以来住んでいないので、日本の大学生がどういう会話するのかとか、どういう生活してるのかとかがまったくわからず。友達と会うと、とりあえず質問責めみたいな。単なる日本の女子大生インタビューみたいな会話になりがちです。

 

少し話題は変わりますが、春学期に、教育学の授業のために、cross-cultural communication、異文化コミュニケーションに関するペーパーを読みました。そこで書いてあったのが、日本の空気を読むという文化は、相手が自分と同じように考えたり、同じような経験をしているという前提のもとに成り立っている。それに対して、アメリカ等、多人種、多文化と言われる国では、みんな違う価値観を持っているから、前提とするものが少なくて、その分きちんと、くどいくらいに説明する。ということでした。

これ、めちゃくちゃわかります…アメリカの教科書が分厚いのもこれが理由です。みんなが共通の価値観や信仰を持っていないからこそ、細かく説明しなければいけないんです。

 

で、話を戻すと、今の私は、以前は日本の友達との間に持っていた「前提とするもの」を失った状態です。中学生の頃、同じ学校に通っていた時には共有していた様々な価値観や学校の文化(大げさに聞こえますが、授業の受け方とか、部活の体制とか、小さいことも含めて)が、違う進路に進んだことで、なくなってしまいました。でも、昔はたくさん共有できていたからこそ、全く共通項のない人といきなり話すのとは違って、お互いに距離感が掴めないところがあるんだと思います。昔の感覚で話そうとしていても、なんか噛み合わない。みたいな。それが今の歯がゆさなのかなと思います。

 

と、最近は、自分の感じる違和感を言語化することに注力しています。この夏は随分と考えがまとまった日々だったな〜って思います(まだ夏休み終わってませんが)。でも、分析だけできても、そこから解決策が思い浮かんでないので、そこを考えないとです。

 

ただ、今まで何となく私は日本に馴染めないと思っていたけど、きっと日本で働いたりしたら、また共通の言語や前提ができてきて、今ほどの違和感は無くなるのかなと思いました。だから、今は日本に違和感が多くても、就職したらしたで、いつまでも馴染めないとかはないのかなって少し気が楽になりました。

 

そした、よくget out of your comfort zone! (居心地の良い所から出てみよう)とか言いますが、じゃあcomfort zoneの外って何なんだろうと言うと、この、前提の少なさなのかなと思いました。そしてこの夏、日本で過ごしてみて感じるのが、バランスが大切だなということ。居心地の良い場所にばかり留まるのも、自分の成長が停滞してしまいますが、ずっと居心地の良くないところにいるのはつらい。

 

私にとって、今やっているインターンやその他諸々の活動は、物によってはかなり共通項の少ないコミュニティーです。でも、オーバリンの友達と会ったり電話したり、共通項の多いコミュニティーにも属したりしてバランスを取っているからなんとか生きていけているのかなと思います。

 

長々と書いてしまいましたが、難しいですね。とりあえずここから残り1ヶ月、異様に忙しい予定なので、健康第一で、居心地の良さも考えつつ頑張りたいと思います。

 

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写真がないと寂しいので、この夏、中学時代の友達と行ったチームラボの写真を。なんだかんだで今でも会ってくれる友達がいることに感謝です。