Oberlin life 〜アメリカ大学留学記〜

アメリカ、オハイオ州にあるオーバリン大学の1年生です。人口8000人の小さな街での大学生活について綴っています。

留学生が苦労する英語

こんにちは!

 

アメリカに留学に来て、最初の頃よく言われたのがこれ。

"You're English is very good!" 英語上手だね!

留学生は誰しも通る道ですが、これ、正直言われる側はびっくりです。アメリカ人からしたら留学生がどのようなプロセスでアメリカの大学を受験しているのかわからないから、海外からの受験だとそこまで英語はできないと思ってるのでしょうか。受験のプロセスはアメリカ人も留学生も基本的に同じで、唯一の違いはTOEFLの点数が要求されることかな?(大学によって違うので調べてください)

なので、留学生も、ちゃんと大学の授業を英語で受けられるレベルの語学力を持っていないと受かりません!!

 

そんな私たちですが、それでも来てから言語に苦労することは当然あります。オーバリンには、母語が英語でない人たちのための英語の授業というのもありますが、それに入るのは少数で、その他の私たちはアメリカで生まれ育った学生とともに授業を受けます。でも実は、言語による壁って授業内ではそこまでありません。先述した通り、アメリカの大学に来ている時点で、それなりに英語のレベルは持っているわけです。では、どんなところで苦労するのかいくつか書いてみたいと思います。ちなみに今後留学する予定の方はこういう言葉を知っておくと便利です。

 

  • 食べ物

まず一番に出てくるのが食べ物の名前!!これは、留学生たちと話しててよく話題に上ります。例えば学食。セルフサービスならいいですが、大抵のところは何が欲しいか言ってよそってくれると思います。ところが、選ぶときにその食べ物の名前がわからない…母国にはない食べ物の名前の英語なんて、アメリカに住んでいない限り習うことはなかなかありません。ここは食文化や言語、色々なものが絡んでくるので非常に難しいと思います。

 

ちなみに私は、最初の頃は指差しでこれくださいと言っていたのですが、みんな、指差しを読み取ってくれず…口で言って?みたいにイライラされたりしたのでメニューに目を通してから食堂に行くようになりました。それでも、目の前でオムレツを作ってくれるブースとか、食材を選ぶときにとっさに言葉が出てこなくなったり…

今日はまさにそれで、オムレツで無事に食材の名前を言えた!と思ったら、salt & pepper? (塩コショウいる?)と聞かれ、まだ食材の名前に囚われていた私はbell pepper (ピーマン)と言っているのかと思ってnoと言ってしまいました。たまたまだし醤油持参してたので(オムレツにだし醤油かけるとご飯に合うおかずになります!)事なきを得ましたが、未だに食堂で食べ物をお願いするのは苦手かもしれません…

 

また、これは友達のエピソードですが、サンドイッチの具材等を選べるブースでの話。ライ麦パン、rye breadというのがあったらしいのですが、どうやって読むのかわからなかった私の友達は、ライブレッドではなくリーブレッドと言ってしまい、恥ずかしかったと言っていました。

 

外食時も、自分でカスタマイズするサブウェイみたいな店だと、単語がわからないので、私は一緒に行った人たちに先にオーダーしてもらって見ながらやってます。とりあえず食堂の人は指差しを読み取って欲しいな〜。最近はでも食べ物の名前がだいぶわかるようになり、わからなくてもこれなんですか?と聞けるようになってきました。

 

  • 体調を表す言葉

これも、英語で暮らさないと使わない単語ですね。日本では腹痛という意味だと習うstomachacheは実は胃痛。また、熱もこちらの人たちは℉表記なので、℃は理解してくれません。万事が万事この調子、しかも大学のヘルスセンターのアポイントメントは電話でしか取れないんです…音声で、言葉だけで自分の症状を説明するのは留学生にはハードルが高いと思います。幸い、私がヘルスセンターに行ったのは転んで膝が腫れ上がった一回だけだったので、簡単な英語で済んだのですが、体調、病気関連の単語って大事だなと思います。

 

  • スモールトーク

これも留学生の多くが苦労している気がします。こっちの人たちってちょっとすれ違いざまに"Hi! How are you? What's up?"とか、"Have a nice weekend/day/evening!"等の短い会話をするんですね。これ、日本ではなかなかない文化かもしれません。久しぶりの友達と会って元気だった?はあるかもしれませんが、しょっちゅう会ってる友達に元気?ってなかなか聞かないし。日本で良い一日を!なんて友達に言われたらちょっとびっくりします。だから、こういう会話の時にパッと言葉が出てこないんです!!

 

こういうスモールトークは、スモールなだけあって、本当に歩いててすれ違う時にするもの、なのでモタモタしていると距離が離れてしまいます。私の留学生の友達は、みんなお互いが元気かなんて本当は興味ないのにとりあえず聞いて満足してる!!と困惑していました。わかります…How are you?って言いながら歩き去る人たち、私も未だに謎です。また、これは友達同士にとどまりません。スーパーのレジでも、Hi how are you?から始まります。日本のスーパーでレジの人に元気ですか?なんて聞かれたら馴れ馴れしすぎて引かれそうですが、こっちでは普通です。未だになんて答えていいのかいつも戸惑います…

 

以上、授業よりも留学生が苦労するの言語使用についてでした。もちろん、授業だって外国語で10ページものペーパーを書いたり、1日100ページ以上読んだりするのは大変です。でも、それをするとわかって大学に進学してきているため、そこまで外国語だから、英語だから大変、ということはありません。むしろ、日常生活の単語の方が、苦労することが多いです。

 

留学生とアメリカ人学生の大きな違いは、生まれ育った環境にあると思います。言語だけを習得するならば、別に英語圏の国にいる必要はありません。私は、非英語圏のアフリカの某国で、アメリカ英語を身につけました。でも、非英語圏に住んでる以上、学校の外の日常生活では決して英語を使いません。だから、教室の中の英語がどれほどできても、教室の外の英語にはつまずくのかなと思います。また、ここでは留学生とかなり大きい範囲での話をしましたが、留学生でもカナダからだったり、生まれ育ってきた環境は様々なので一概には言えないです。今回は、私や私の友達の経験から、特に非英語圏で育った場合、アメリカ留学時にどういう苦労があるのかということについて伝わればなと思います。