Oberlin life 〜アメリカ大学留学記〜

アメリカ、オハイオ州にあるオーバリン大学の1年生です。人口8000人の小さな街での大学生活について綴っています。

演技力が問われる宿題!?

こんにちは!

 

金曜は朝の1限で授業が終わりな私は午前10時にして既に週末気分です。今週末はかなり忙しいので早めに課題に取り掛かることにします…

 

そんな中、教育学でかなり面白い課題が出たのでそれについて書こうと思います。

 

私がとっている教育学の授業は、かなり広範囲にわたって教育というものについて学ぶ授業です。本来は3、4年生限定の授業なのですが、教授に直接お話ししに行って私の教育に対する想いを伝えたところ、この授業取りなさいと許可をもらってしまいました。なので上級生が多く、留学生(この場合、ビザで来ている、アメリカ育ちでない学生)は私だけという恐ろしい授業です。

 

でもこの授業、すごく面白いです!!最初は教授のパワーに圧倒され、授業が終わった頃にはクタクタでしたが、学生もみんな質問沢山するし、熱い議論が交わされています。先日は地元の教育委員会にあたる、Oberlin School Boardの人たちが来てお話ししてくれましたが、それにもどんどん突っ込むクラスメイトに刺激を受けています。

 

そして、今週、授業2週目にして最初の課題であるプレゼンが始まりました。私は来週なのでまだ準備期間があるのですが、既にやった人たちがすごかったのでこの課題について書きたいと思います。

 

今回のプレゼンのテーマは、教育に影響を与えた歴史人物。教授が作った歴史人物のリストがあり、一人一人に割り振られました。というか最初の授業のときに希望を聞かれ、みんなどんどん手をあげるので気づいたらあまり残ってなかった、という状況に陥りました。ですが、そもそも知ってる人が少なかったので、まあ誰でもいいか。と思い適当に選びました。

 

で、その人物のプレゼンなのですが、その後、3人ずつのグループになります。これもグループは学生自身で選ぶため、人物同士の関係性はあまりありません。そしてその3人のグループで、それぞれの人物になりきり、パネルディスカッションをします!

 

これが、演技力が問われる、と言った理由です。なので、単に自分の人物について調べるだけでは足りません。グループの他の人たちの人物についても調べなければいけません。また、あなたは教育の〇〇についてどう思うの?と聞かれた時に、その人物だったらどう答えたかまで考えておかなければいけません。

 

例えば今週あったプレゼンのグループだと、ルソーやモンテソーリ等が登場しました。ルソーは色々な人と意見がぶつかっていたり、モンテソーリも幼児教育のイメージしかなかったのが、もっと細かいことが知れたり。やってる人たちは、その人物についてかなり精通しますし、聞いている方も単なる講義よりも情報がよく入ってきます。パネルディスカッションなので、色んな質問が飛び交いますし、見ている学生も質問します。「ルソーさん、あなた幼児教育についてどう思うの?」「モンテソーリさん、どうやって生計を立てていたの?」等、その人の専門分野以外の質問も飛び出します。

 

それにみんな役に入り込むのが上手い!ガンガン喋る人、すごく頑固になる人、色々いたり、時代設定を現代にして、その人物たちがカフェでばったり出会った、という会話を作り上げたり。あと情報が見つからなかった事柄に関しては「うーん、私も昔のことだから覚えてないんだよね」と言って交わしたり。凄い…

 

そしてこの課題、パネルディスカッションだけではなく、みんなにシェアされるプリントまで作らなくてはいけません。1、2ページほどでその人物が教育にもたらした成果や、その人の人生についてまとめます。ビジュアルも求められるので、写真を探したり、やる事は沢山です。そのプリントは授業前にオンラインで生徒にシェアされます。

 

また、教授の授業の進め方も上手で、まず短い講義でアメリカの教育史を学び、その後パネルディスカッション。最後にまとめとしてそれぞれ今日出てきた人物から2人選んでその人たちの似てる点、異なる点をノートにまとめて隣の人とディスカッション。でした。75分の授業があっという間に終わり、終わった時にはもっと色々知りたいと好奇心がウズウズ…学びって本来こうあるべきだよなと思いました。授業でこんなに好奇心が刺激されるのは凄いなと。

 

そして、私が担当する人物はBooker T. Washingtonと言って、アメリカの黒人の教育のために尽力した人です。大統領にアドバイスする役も担ったとか?まだ資料探しの段階ですが、結構ワクワクしています。うまく成りきれるように、あと1週間弱頑張ります。単にペーパーを書く、とか何かテーマがあってプレゼン、とかいうよりこういうクリエイティブな課題は楽しいです!

 

もちろん、このクラス以外の4クラスでもそれぞれ課題はあり、クラブのミーティングや仕事等もあるのでこの課題にかけられる時間はそこまでありません。でもその中で高いクオリティに仕上げてくる人たちと授業を受けられるという事、その刺激的な環境が良いなと思います。

 

今学期は教育学以外のクラスもかなり面白い課題や内容が多いのでまた書きたいと思います!

 

そして写真がないと寂しいので、秋のキャンパス。

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オーバリンに来てから、秋が大好きになりました!紅葉がすごく綺麗です。