Oberlin life 〜アメリカ大学留学記〜

アメリカ、オハイオ州にあるオーバリン大学の1年生です。人口8000人の小さな街での大学生活について綴っています。

授業を一コマ教える!

冬休みに入ってからだいぶ経ち、今はウィンターターム期間に入りました!

12月はかなりバタバタと過ぎていき、ブログを更新しないうちに冬休み!でもまだまだ学期中のことで書きたいことがあるので、それらについて書いていきます。

 

12月忙しかった要因は沢山あるのですが、そのうちの2つは大変だったのと刺激になったので記録に残しておきたいと思います。

 

今日は一つ目!

今学期何度か記事にしてきましたが、私は今学期、言語教授法という授業をとっていました。授業の教え方から言語学、言語教育にまつわる社会問題等を多岐にわたって扱う授業で、私のお気に入りの授業でした。

そのクラスは試験やペーパーが一切ないのですが、一学期間取り組むプロジェクトが二つあり、そのうちの一つの終着点が12月1週目にありました!

 

それがずばり、授業を一コマ教える、です。言語習得や言語教育に関するトピック5つに生徒が分かれ、各トピック80分の授業一コマが与えられ、あらかじめ課す宿題から授業内のプレゼン、配布資料まで全て作るというものです。

そして元々トピックが5つと決まっているため、クラスの生徒数によって各トピックの人数が変わってしまうのです。なんと6人しかいない私のクラス、というわけでほとんどのみんなが一人で授業を作り上げました。

 

私の選んだトピックは、コードスイッチ。コードスイッチというと、色々な定義がありますが、言語学的コードスイッチにフォーカスし、バイリンガルが一つの会話の中で二つ以上の言語に切り替える現象について授業をしました。

 

この課題、始まったのは9月。

10月にまず、参考文献のリストを説明文とともに提出し(annotated bibliographyと言います)、その後プレゼンの日までに教授と二回、TAと二回ミーティングをします。しかも、最後の教授とのミーティングとTAとのミーティングはそれぞれ1時間くらいかかり、プレゼンの直前なので時間が取られました、、。

何しろメインはプレゼンすることではなく授業することなので、教師としての様々なテクニックや、宿題、配布プリントについても考えなければならず、なかなか大変です。

 

というわけで、私も10月ごろから様々な論文や本を読み、授業の流れを考えるところから始まりました。

コードスイッチと一口に言っても様々な研究があり、どの部分に注目するのかは、難しい選択でした。

授業で取り上げるトピックを決めたら、ひたすらリサーチ。課題として提出した12ほどの文献に加え、教授から借りた本や自分で見つけた本・論文に目を通します。

 

そこからは、授業計画を立てる段になります。今回、クラスみんなに宿題を出すところから始まったため、まずは宿題の内容・定着度を確認するアクティビティーから入ります。その後、約1時間のレクチャー。合間合間には様々なアクティビティーを入れ、最後にディスカッションをして終了です。

 

また、授業内で配るプリントも自作します。私はクラスでこの授業をするのが最後だったのですが、大体みんな、プリントは授業内容のメモをするためのものって感じだったんですね。でも、それだとレクチャー聞きながらプリントを埋めてって気が散ってしまうし大変なので、少し工夫をしました。

 

それで取り入れたのが、プリントを使うアクティビティー。今回、コードスイッチ、という、会話内で言語を切り替える現象についてプレゼンしたのですが、コードスイッチにもいくつか種類があり、それを説明しました。

そこで、コードスイッチしている会話のビデオを見つけ、その会話全てをプリントにあらかじめ載せておきました。そして、いくつかのフレーズや単語に数字をあらかじめ振っておき、そのフレーズは、どの種類のコードスイッチかグループで考えるというアクティビティーをやりました。

 

それ以外の場面でも、プリントを単なる穴埋めではなく、やっていて面白いかつ簡単なアクティビティー仕込みました。また前日にプリントを何度も自分で印刷して試し、やりやすいものにしました。この実験は自分でも良かったなと思っていて、そのお陰で模範解答の作成もでき、有益でした。

 

この課題、本番の2日前から緊張がとまらなかったり、服装等も教師としてプロフェッショナルなものが求められたりと大変でしたが、なんとか納得のいくものに仕上げられて、本当に良かったです。

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ちなみに、授業をした直後には、その授業のビデオ、80分を全部見て、24時間以内にリフレクションまで書いて提出でした。

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最初から最後まで大変でしたが、教師の大変さや、授業をするときに考えるべきことについて沢山知ることができて、本当に良い経験でした。何よりもこの教授が大好きすぎて、本当に楽しいクラスでした。書いてて戻りたくなってきた 笑

 

そして、いつもこういう面白い課題を出してくれる教授がいるのはリベラルアーツカレッジの良さかなと思います。生徒数が多ければ、こんな課題は出せないですよね。80分教えた経験は、絶対に今後に役立つなと思います。

 

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